本土から直行便で約3〜4時間。海を越えたら、そこはグアム。
青い海! 白い砂浜! そして、一面のナマコ!
そうです。グアムはナマコの群生地でもあるのです。
ナマコは主食として海底の有機物を食べるので、結果的に海浜の環境を良化してくれる益獣です。
グアムに限らず観光地では重宝される存在なのですが、見た目の悪さから観光客からはとかく敬遠されがちなので、観光客の目につかないようにする工夫が必要となります。
そこで登場するのが、俗に「ナマコ投げ」と呼ばれるアルバイト業務。
深夜に代表される観光客の人口密度が比較的少ない時間帯に、海浜付近にいるナマコを海に向かって投げたり、船やボートである程度沖まで移動したところで帰したりする仕事です。
給与額は不明ですが、グアムの最低時給が7ドル25セント(2011年1月1日時点)、日本円で580円87銭(2011年6月21日時点)なので、この額を下回ることはないと思います。
この業務に限らず、日の当たらないところで観光業を支えるために様々な業務をしている人たちのおかげで、観光客は不快な気分になることなくリゾートを堪能できるのです。
時に彼らの労を労って返礼をするのが、本当の良き観光客ではないでしょうか。